IT系フリーランスの日記

大まかにIT系と呼ばれる仕事を自営業として営んでいる者の日記です

シナリオプランニングについて

今年に入ってから、個々人が関心を寄せ始めたのがいつかは別として、
新型コロナウイルスSARS-Cov-2)の感染症であるCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の話題で引っ切りなしだ。
未知のウイルスである事も手伝い、様々なデマが飛び交う事態にもなった。
次第にウイルスの性質が明らかになりつつあるが、現実世界でこのウイルスがどのように人々の生活に影響しうるかはなお未知数である。
1月の下旬か2月の上旬辺りであれば、放っておけばその内終息するだろうという楽観的な見方もあった。
迅速検査キットの早期開発・普及や、有効で安全な治療薬・ワクチンの開発等にも大きな期待が寄せられた。
だが、現時点で有効に機能する感染拡大の防止策は未だに外出を最低限に控えるという事に留まる。
当時は、中国共産党政府が感染の封じ込めに強権を振るうことへの批判も多かったが、
最近では感染拡大を封じ込めるためには一定の強制力も必要だという事を認ざるを得ない状況にある。

現在までの所、今年に入ってからの4ヶ月間人々の予測は目一杯悲観的な方向へと裏切られつつある。
今後、安全で有効な治療薬の開発を1から着手するにしても相当な時間がかかるだろう。
それまでに感染が終息してしまえば努力が水泡に帰してしまう。そう考える製薬会社の多くは新薬の創薬には否定的だ。

また、有効なワクチンの開発にもいくつもの疑問の声がある。このウイルスに対して本当に免疫となる抗体が存在するのか?
ワクチンで一時的に免疫を得ても数ヶ月から半年程度の効果しか無い可能性はないか?
などである。

これまで人類が経験してきたあらゆる災厄のうち、これほどタイミングの悪い時期にこれほどたちの悪い疫病が流行ったというのは、
災難を通り越して皮肉でさえある。

しかし、このような疫病の流行を予測する人達がいなかったのかといえばそうではない。