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IT関係の個人事業主の徒然なる日記

大まかにIT系と呼ばれる仕事を自営業として営んでいる者の日記です

クラウドソーシングサービスを見て思った

ビジネス

そういえば以前、クラウドソーシングっぽいもの・・・いや、クラウドソーシングとは全く違う、もっともっと一つ一つの仕事の細かい仕組みを聞いたことがあると思って、考えていたのだが思い出した。
メカニカルタークである。

メカニカルタークというのはそのままの意味だと「機械仕掛けのトルコ人」である。なんのこっちゃ。

いや、真面目に説明すると18世紀の発明家のヴォルフガング・フォン・ケンペレン(この段階で舌を噛みそうだが)が作った非常に強いチェスの機械である。
その機械は色々なチェスの名人を負かしており当時有名になった。

しかしである。チェスが人間を追い抜いたのは20世紀末。18世紀にそんなことが出来たはずもない。

実際にはこの、メカニカルタークと呼ばれる機械の中には人が入っておりその人が機械のまねをしていただけのことだった。

実は「中の人」の元ネタはメカニカルタークだったんじゃないかとさえ思ってる。

さてそのメカニカルタークだが、コンピューターの時代になって再び注目を浴び始めている・・・かもしれない。
最も人を騙すのが目的ではないが、コンピュータープログラムが関数という形で、遠隔の労働者へ機械では解けない問題(ヒューマン・インテリジェント・タスク・HITとも)を送り料金と引き替えに解いてもらうのである。

なんだか人間が機械の奴隷に成り下がったみたいで嫌な感じがしないでもないが、プログラムの中に例えば、if (targetPicture==Cat)みたいに記述するとif文からなんと人間が呼び出されてその写真に写っているのが猫かどうか判断させられるのである。

ここまで書いて気づいたが、クラウドソーシングとメカニカルタークはやはり全くの別物だ。クラウドソーシングはそこまで機械的ではないし、あくまで人間同士の仕事の依頼と受注で有り、従来の商取引の延長である。

それに対してメカニカルタークは問題をプログラムにより、極限まで細分化して人間にしか出来ない判断を不特定多数かつ匿名の人に解かせるというやり方だ。

コンピューターに出来ることが人間に近づいてきている現代において、3世紀もの時代を経てメカニカルタークは再び世界を変えようとしている気がしてならない。